C.C.ボックス電線共同溝
電線地中化で景観の向上とともに災害に強い街づくりに。
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電線地中化で、災害に強い街づくり
次世代の街づくりにおいて、電線類の地中化は重要な整備となっています。街の景観を美しくすることはもちろん、交通安全性の向上、ITの推進、災害対策、ライフラインの確保など、地域の環境づくりになくてはならない事業となっています。
電線類の地中化は、昭和61年度より大規模商業地域を対象に、「電線類地中化計画」として始まりました。
その後、平成11年度より中規模商業地域や住宅地域へ対象が拡大した「新電線類地中化計画」へと続き、平成16年度には、歴史的景観地区も整備対象となった「無電柱化推進計画」として現在に至っています。
採用された電線類地中化システムは、キャブシステムからコンパクトでフレキシブルなC.C.BOX(電線共同溝)へと移行し、さらに次世代型も加わり、より経済的で合理的な構造へと進化しました。
電線類の地中化が最も必要とされているケースは、災害時における消防・救急活動です。台風や地震などの災害時、電柱が倒れたり電線が垂れ下がった状態になると、緊急車両の通行の妨げになり、消防・救急活動の支障となる恐れがあります。道路から電柱・電線がなくなれば、消防・救急活動が容易になるだけでなく、緊急時には道路をヘリコプターの発着に 使用できるなど、そのメリットは計り知れません。
また、地中化された電線は、架空線に比べ地震で破損しにくくなるため、安定したライフラインの構築に繋がります。